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【例文付き】大学の志望理由書の書き方|構成テンプレや学部別の書き方も紹介

2024.10.29

カテゴリー:

最終更新日: 2025.11.20

志望理由書が書けた生徒とその指導者

「志望理由書って、どう書き始めればいいの?」「自分の思いをうまく伝えられるか心配」こういった不安を感じている受験生の皆さんに向けて、効果的な志望理由書の書き方をわかりやすく解説します。

例文や構成例を参考にしながら、誰でも取り組みやすい方法で説明しています。志望理由書特有の注意点も押さえているので、初めての方でも安心して作成できるはずです。


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大学の志望理由書とは

大学の志望理由書とは、受験生が志望する大学に対して自身の入学意欲や適性を説明する文書です。主に総合型選抜(旧AO入試)、学校推薦型選抜(旧推薦入試)で出願時に提出が求められます。

志望理由書の文字数は大学によって異なりますが、800~2,000字が一般的です。志望理由書は一次選考(書類選考)の合否を左右する重要書類です。さらに、二次試験の面接では、この志望理由書の内容に基づいて質問されることがほとんどです。そのため、志望理由書は提出して終わりではなく、提出後も自分が書いた内容をよく読み込み、それに基づいた面接対策をしっかりと行うことが重要です。

総合型選抜の出願時期は高校3年生の9月~11月ごろ、学校推薦型選抜は11~12月です。多くの大学は、出願開始の1~2ヶ月前に志望理由書の様式を公開するので、入試要項やホームページで早めに確認し、準備するようにしましょう。

総合型選抜や学校推薦型選抜については、以下の記事で詳しく解説しています。

学校推薦型選抜とは?公募・指定校推薦、総合型選抜との違いを解説

総合型選抜とは?概要とメリット・デメリット、注意点など解説

大学の志望理由書|失敗を防ぐための事前準備

志望理由書の様式は大学によってさまざまですが、必ず書く内容は以下の2つです。

  • その大学を志望する理由
  • 入学後に学びたいこと

なぜなら、志望理由書の目的は、志願者が大学の理念や目標とどれだけ合っているかを大学が判断するための書類だからです。これらの要素をしっかりと書くことで、自分の将来の目標と大学の教育方針が合致していることを示せます。

他にも、部活動やボランティア活動など、高校生活での活動について聞かれることもあります。

大学の志望理由書を書く前にやるべきこと

志望理由書の準備をする生徒たち

よい志望理由書を作成するには、いきなり執筆し始めるのではなく、しっかりとした事前準備が重要です。説得力のある内容にするために、まずは志望大学の研究と自己分析をしっかりと行いましょう。

志望大学の特色や教育方針をよく理解し、自分の強みや興味、将来の目標とうまく結びつけることで、魅力的な志望理由書を書くことができます。この準備段階を疎かにすると、文章に深みが出ず、ありきたりな内容になってしまいます。結果として志望大学に合格できない可能性が高くなるので、事前準備は入念に行いましょう。

1.志望大学が求める人物像を把握する

志望理由書では「自分が大学の求める人材像に合致していますよ」とアピールする必要があります。そのためには、まずアドミッションポリシーを確認しましょう。アドミッションポリシーとは「大学が求める学生像」のことで、大学のホームページや入試要項で確認できます。

アドミッションポリシーに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

アドミッション・ポリシーとは?言葉の意味と3つのポリシーの解説に大学の具体例も紹介

アドミッションポリシーの内容を志望理由書に盛り込む手順は、以下のとおりです。

1.キーワードを抽出する

アドミッションポリシーを読み、重要そうな単語や表現をメモします。

例:主体的に学ぶ姿勢、国際的な視野、創造力など

2.自分の経験と結びつける

抽出したキーワードに関連する自分の具体的な経験や活動を記載します。

例1:主体的に学ぶ姿勢→個人的な興味を深く追求した経験(俳句創作に没頭し、地域の俳句会に参加して腕を磨いた、昆虫の生態に興味を持ち、休日を利用して野外観察を重ねたなど)

例2:国際的な視野→英語スピーチコンテストに参加した経験

3.2の経験を志望理由書に盛り込む

例:「英語スピーチコンテストで地球環境問題をテーマに発表したことを通じて、各国の環境への取り組みや、国際的な課題に対する関心が高まりました」

経験を通じて身につけた能力や姿勢を具体的に述べることで、自然に自分がアドミッションポリシーに合った人材であることをアピールできます。

2.自己分析を行う

自己分析を行うと、その大学を志望したきっかけや将来の夢が明確になるので、より説得力のある志望理由書が書けます。

自己分析の具体的な進め方は、以下のとおりです。

1.経験の整理

自己分析は、まず自分の人生を振り返るところから始めます。心に残る出来事や夢中になったことを思い出して、時系列で整理してみましょう。部活や趣味、得意なこと、苦手なことも含めて、幅広く自分のことを見つめ直します。

2.経験の深堀り

次に、それぞれの経験を掘り下げてみます。「あの時、何を感じた?」「そこから何を学んだ?といった具合に、自分の気持ちの変化や成長を探ります。

3.将来との関連付け

最後に、これまでの経験と将来の夢をつなぎ合わせます。過去の自分と未来の自分をつなぐストーリーを考えることで、志望理由書に説得力が生まれます。大切なのは、ただ経験を並べるのではなく、自分なりの成長物語を描くこと。それが魅力的な志望理由書につながります。

3.自分と志望大学を結びつける

志望理由書では「自分の将来の夢や学びたいことを実現するには、まさにこの大学しかない!」とアピールする必要があります。そのためには、志望大学の特徴をよく調べ、それらの特徴が自分の目標にどう合っているかを具体的に説明しましょう。

大学の特長は、ホームページやパンフレットで確認できます。大学・学科の取り組みのほか、卒業生の就職先や教授の研究テーマ、在学生の活動などの情報を収集してみましょう。

また、オープンキャンパスに参加し、そこで得た情報や感じたことを盛り込むのも独自性が出るためおすすめです。

オープンキャンパスは一般的に夏休みや7~11月の土日に開催されています。詳しい内容は、以下の記事を参考にしてみてください。

オープンキャンパスとは?参加のメリットや参加先の選び方を解説

大学の志望理由書を書くときの構成例

大学の志望理由書は決まった構成に沿って書くと論理的で説得力のある文章になります。文字数制限は大学によって異なりますが、一般的には800~2,000字程度です。ここでは800字以内と指定された場合の例文を作成します。文字数も記載するので参考にしてみてください。

大学の志望理由書を書く際におすすめの構成は、以下です。

  1. 志望動機を簡潔に書く
  2. 志望のきっかけを具体的に書く
  3. その大学・学科を選んだ理由を書く
  4. 大学で何を学び、将来どう生かしたいかを書く

順番に解説します。

1.志望動機を簡潔に書く

書き始めは志望動機を簡潔に書きましょう。どういう理由でその大学・学部・学科を選んだのかを書くと良いでしょう。

【例】

私は将来、風力発電を中心とした再生可能エネルギー技術の研究開発に携わり、持続可能な社会の実現に貢献する研究者になりたいと考えています。その目標のために、貴学工学部環境工学科への入学を志望します。(68字)

2.志望のきっかけを具体的に書く

これまでの経験を振り返って、志望のきっかけとなった具体的なエピソードを盛り込みましょう。NGなのは、経験だけをダラダラと書いてしまうこと。大事なのは、経験から自分が何を考え、どう感じたのかを書くことです。

さらに、その経験を通じて将来自分が学びたいことや夢をアピールできるとよいです。

【きっかけの例】

私が再生可能エネルギーに興味を持ったきっかけは、高校2年生の時に地元の風力発電所を見学したことです。巨大な風車群を目の当たりにし、その発電能力と環境への貢献度を具体的に学びました。(90字)

【経験から自分がどう感じたのかの例】

一基で約1000世帯分の電力を賄え、CO2削減効果も年間約1200トンに及ぶことを知り、クリーンエネルギーの実用性と重要性を強く認識しました。この経験を通じて、再生可能エネルギー技術が地球温暖化対策に果たす役割の大きさを実感し、自分もこの分野で貢献できるのではないかと考えるようになりました。(138字)

【将来の夢のアピール例】

将来的には、風力発電の効率をさらに高める新技術の開発や、他の再生可能エネルギー源との統合システムの構築に携わりたいと考えています。特に、地域の特性に合わせたエネルギーミックスの最適化に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献することが私の目標です。(122字)

合計350字

3.その大学・学科選んだ理由を書く

なぜその大学・学科でないとダメなのかを具体的に書きましょう。「他の大学でも学べるのでは?」と思わせないように、その大学ならではの特色や強みを挙げながら、自分の夢につなげることが重要です。

【例】

貴学の工学部環境工学科は、再生可能エネルギー技術の研究開発に注力しており、多くの卒業生が業界をリードする企業や研究機関で活躍しています。とくに佐藤教授の風力発電に関する研究室では、最新のシミュレーション技術を用いた実践的な研究が行われており、将来の研究活動に直結する知識と技能が習得できると考え、強く興味を持っています。さらに、貴学が重視する国際交流プログラムと、世界各地でのフィールドワークの機会は、グローバルな視点で環境問題に取り組む力を養うのに最適だと感じています。(235字)

志望理由書の説得力を高めるには、志望大学の具体的な研究内容に触れるのがおすすめです。各大学の最新の研究活動を効率よく調べるなら「スタビキ」を活用してみてください。

大学名を検索すると、その大学が行っている研究プロジェクトや成果を一覧で確認できます。自分の興味のある分野と大学の強みを結びつけることで、より具体的で熱意のこもった志望理由を作成できます。

4.大学で何を学び、将来どう生かしたいかを書く

その大学・学科に進学したら何を学びたいのかについて書きます。卒業後にどうなりたいか書くのもおすすめです。

【例】

入学後は、最新の環境技術を学び、持続可能な社会システムの開発に取り組みたいと考えています。地球環境の保全と経済発展の両立を目指し、次世代のエコ技術を生み出せる研究者になれるよう、日々研鑽を積んでいきます。(102文字)

大学の学部別|志望理由書の書き方・例文

志望理由書の書き方に悩む生徒

大学の志望理由書の書き方と例文を、以下の学部別に解説します。

  • 看護学部
  • 経済学部
  • 理工学部

看護学部

看護学部では、保健師や助産師を目指す人もいますが、今回は看護師を目指す場合の志望理由書について解説します。

看護師を目指す志望理由書では、まず看護師になりたいと思った具体的なきっかけを明記することが重要です。病院での看護体験や家族の入院体験、自分自身の入院経験など、実体験に基づいたエピソードを加えましょう。

実体験を通じて感じた看護師の魅力や使命感を表現し、患者や家族への心身のケア、専門知識と技術の重要性などを具体的に示すと良いでしょう。

【看護学部の志望理由書の例文】

私が看護師を志望したのは、中学生のときに祖父の入院に付き添った経験がきっかけです。担当看護師の方が祖父の状態を家族にも分かりやすく説明し、不安を抱える私たちにも優しく声をかけてくださいました。また、祖父への食事介助では、一人ひとりの患者に合わせた細やかな配慮をされており、看護師という職業の専門性と温かさを実感しました。

貴学を志望する理由は、現場実習を重視したカリキュラムが充実していることです。また、きめ細かな個別指導により、看護に関する深い知識と技術を身につけられると考えています。将来は患者とご家族に寄り添える看護師を目指します。

看護学部については、以下の記事で詳しく解説しています。

看護学部とは?目指せる資格やカリキュラム、向いている人を解説[貴土1] 

経済学部

経済学部の志望理由書では、自分の関心と経済学の関連性を明確に示すことが重要です。社会課題への経済学的アプローチや将来のキャリアビジョンを具体的に述べ、経済学部での学びがどう役立つかを説明しましょう。

「地域経済の活性化」「環境と経済の両立」など具体的な関心分野を挙げ、実体験やボランティア活動、経済ニュースへの関心などを交えると説得力が増します。

【経済学部の志望理由書の例文】

私が貴学経済学部を志望するのは、将来地方自治体で経済政策に携わりたいと考えているからです。私の出身地では商店街の衰退が進んでおり、高校時代に地域活性化ボランティアに参加した際、経済的視点からの解決策の重要性を実感しました。この経験から地域経済に強い関心を持ち、経済学を深く学びたいと思うようになりました。

貴学を志望する理由は、実践的なフィールドワークを重視したカリキュラムと、地域経済を専門とする○○教授のもとで学べることです。将来は公務員として、学んだ知識を活かし地域社会の経済発展に貢献したいと考えています。

経済学部について詳しく知りたい人は、以下の記事もご覧ください。

経済学部では何を学べる?主な学科や経営学部との違い、就職先も解説[貴土2] 

理工学部

理工学部の志望理由書では、特定の技術分野への興味と将来のキャリアビジョンを明確に示すことが重要です。AI・ロボティクス、医療技術、情報通信、環境エネルギーなど具体的な専門分野を挙げ、なぜその分野に関心を持ったかの実体験やきっかけを述べましょう。また、理工学部での学びが将来の目標達成にどう役立つかを説明し、卒業後は製造業やIT業界、研究機関、教育分野など多様な進路があることを踏まえて志望動機を構成します。

【理工学部の志望理由書の例文】

私が貴学理工学部を志望するのは、将来医療分野でのロボット開発に携わり、患者の生活の質向上に貢献したいと考えているからです。祖父の介護を経験した際、身体機能をサポートする技術の重要性を実感し、高校の課題研究では簡易的なリハビリ支援装置を製作しました。この経験からロボティクス技術への関心が高まり、医療現場の課題解決に取り組みたいと思うようになりました。

貴学を志望する理由は、ロボティクスと制御工学の充実したカリキュラムと、医工学連携研究で実績のある○○研究室で学べることです。また、実際の医療現場と連携した実習プログラムにより、現場のニーズを理解した技術開発ができると考えています。将来は医療機器メーカーのエンジニアとして、高齢者や患者の方々の生活を支える技術開発に取り組みたいと考えています。

大学の志望理由書を書くときの注意点

原稿用紙と万年筆

大学の志望理由書を書くときの注意点は、以下のとおりです。

  • 文字数制限の9割は書く
  • 一文の長さは50文字程度にする
  • 文末表現を統一する
  • 原稿用紙のルールを守る
  • 第三者に添削してもらう

順番に解説します。

文字数制限の9割は書く

志望理由書は文字数制限の9割を目指しましょう。800字であれば720字以上、2,000字であれば1,800字以上です。

これにより十分な内容を盛り込めて熱意が伝わり、かつ字数オーバーも避けられます。1文字でも超過すると減点対象になる可能性があるため気をつけましょう。

一文の長さは50文字程度にする

志望理由書では、一文の長さを50文字程度に抑えるのが効果的です。短めの文は読みやすく、理解しやすいメリットがあります。長文を避けることで、文の構造が明確になり、主張も伝わりやすくなります。

ただし、文が短すぎると単調になる恐れもあるので、時には長めの文も織り交ぜながら、リズム感のある文章を心がけてみてください。

文末表現を統一する

志望理由書では文末表現の統一が重要です。「です・ます調」か「である調」のどちらかに徹底しましょう。統一することで文章に一貫性が生まれ、読みやすくなります。

また、同じ文末表現が連続すると読みにくさや稚拙さにつながるため、以下のような表現を織り交ぜて使うと良いでしょう。

  • ~だと考えます
  • ~だと思います
  • ~だと感じました
  • ~しようと心に決めています

原稿用紙のルールを守る

志望理由書は大学によって縦書き、横書き、マスあり、マスなしなどさまざまです。今回はマス目がある前提で解説します。

志望理由書を書く際の原稿用紙のルールの一例は、以下のとおりです。

  • 段落の最初は1マス空ける
  • 句読点やかっこは1つ1マス使う(ただし行の先頭に句読点や閉じカッコは使わない。)
  • 算用数字を使うときは1マスに二文字使う(2024と書く場合、ひとつめのマスに「20」次のマスに「24」と2マス使う)

第三者に添削してもらう

志望理由書は必ず第三者に添削してもらいましょう。国語の先生や進路指導の先生、塾の講師など、経験豊富な方々の意見は貴重です。可能であれば、志望理由書添削のプロにも見てもらうと良いでしょう。客観的な視点から、内容の充実度、論理の一貫性、表現の適切さなどをチェックしてもらえます。


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大学の志望理由書に関するよくある質問

志望理由書を書く生徒

大学の志望理由書に関するよくある質問は、以下のとおりです。

  • 大学の志望理由書は手書きかパソコンどっちがおすすめ?
  • 志望理由書でNGなワードは?
  • 志望理由書の書き出しの例文は?

それぞれ解説します。

大学の志望理由書は手書きかパソコンどっちがおすすめ?

志望理由書の作成方法は、大学や学部が指示する形式が最優先です。募集要項や提出用紙に「手書き」や「PC作成」などの指定がある場合は、必ずその指示に従ってください。

大学によっては、PC作成と手書きの両方が用意されているケースもあります。たとえば、大阪公立大学の現代システム科学域や岩手県立大学社会福祉学部では、PC作成用と手書き作成用の両方が準備されています。

手書きは丁寧さや熱意が伝わりやすく、字に自信がある方におすすめです。一方、PC作成は修正が簡単で効率的です。字に不安がある方や複数作成する場合に適しています。総合的に考慮して選択しましょう。

参考:

出願関係書類一覧|入試情報|学部・学域|入試情報サイト|大阪公立大学

入学者選抜募集要項・各種様式ダウンロード|岩手県立大学

志望理由書でNGなワードは?

志望理由書では以下の4つのNGワードを避けるべきです。

  1. 抽象的表現(例:さまざま・いろいろ)
  2. ネガティブ表現(例:自信はありませんが)
  3. 上から目線の表現(例:貴学は私に一番合っていると感じている)
  4. 表面的願望(例:頑張りたい)

1.抽象的表現(例:さまざま・いろいろ)

曖昧で具体性に欠けるため、抽象的表現は使わないようにしましょう。

【NG例】

「私は貴学でさまざまな経験を積み、いろいろな人と出会い、成長したいと考えています。」

【改善例】

私は貴学で教育心理学と発達科学の理論を学び、放課後学習支援や読み聞かせボランティアなどの実践活動を通じて、児童一人ひとりに寄り添う指導力を身につけたいと考えています。

2.ネガティブ表現(例:自信はありませんが)

ネガティブ表現は、自己評価を低く見せたり、やる気がない印象を与えたりするため避けましょう。ネガティブな経験や、自分の弱点・不足している点を学びや成長意欲に変換して表現することが重要です。

【NG例】

〇〇の経験はありますが、正直なところ自信はありません。貴学で専門的に学び、克服したいと考えています。

【改善例】

高校時代に〇〇の経験を通して、知識や技術の不足を痛感しました。貴学で専門的に学ぶことで、この課題を克服し、より高いレベルで研究に取り組みたいと考えています。

3.上から目線の表現(例:貴学は私に一番合っていると感じているなど)

学校を評価するような表現は印象がよくないため避けましょう。あなたが大学で何を学び、どのような力をつけたいのかを記載しましょう。

【NG例】

貴学は私に一番合っていると感じています。

【改善例】

貴学の〇〇という教育理念に強く共感し、そのもとで将来の目標である〇〇(具体的な仕事や役割)の実現に必要な〇〇(スキルや資質)を磨きたいと考えています。

  • 表面的願望(例:頑張りたい)

表面的な願望では、その大学でなければならない理由や、あなた自身の明確な目標が相手に伝わらないので避けましょう。

【NG例】

貴学に入学したら、勉強も研究も頑張りたいと考えています。

【改善例】

貴学に入学後は、〇〇という分野で専門知識を深めたいと考えています。特に、〇〇(特定の研究テーマや授業名)に積極的に取り組み、将来は〇〇という形で社会に貢献したいと考えています。

志望理由書の書き出しの例文は?

志望理由書の書き出しに決まりはありません。迷う人は、冒頭で「なぜこの大学・学部を選んだのか」という動機から書き始めると書きやすいでしょう。

【具体的な書き出しの例文】

例1:「私が貴学の経済学部を志望したのは、地域経済の活性化を通じて、生まれ育った街に活気を取り戻したいという強い思いがあるからです。」

例2:「私が貴学の法学部を志望した理由は、将来、弁護士として法の力で人々の生活と権利を守りたいと考えているからです。」

例3:「私は、幼い頃からのロボット開発への興味から、貴学の工学部で最先端の技術を学び、人々の生活を豊かにするロボットを創りたいと考えています。」

書き出しで具体的な目標や理由を述べ、読み手の興味を引きつけましょう。続く本文でエピソードを交えて具体的に述べていきましょう。

大学の志望理由書はプロに添削してもらおう!

大学の志望理由書は、書く前の事前準備が重要です。自己分析と大学研究をしっかり行ったうえで書き始めましょう。書く内容や順番で困ったときは、今回紹介した構成や例文も参考にしてみてくださいね!

志望理由書は、必ず誰かに見てもらいましょう。できれば学校の先生や塾の講師など、経験豊富な方に目を通してもらうのが理想的です。第三者の視点から、内容の説得力や文章の流れ、表現の適切さなどをチェックしてもらえます。志望理由書添削の専門家に依頼すれば、より洗練された内容に磨き上げることができるでしょう。


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