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興味・関心のある職業テーマから学びたい学問を見つけてみよう 学問ディスカバリー

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どんな分野?

 ビジネスを円滑に進めるための「ビジネスマナー」は、多くの相手と日々出会い、商談や交渉を行う企業人にとって必須のスキルだ。人付き合いが苦手な若者も増えるなか、基本的な心構えをはじめ相手の気分をよくする接し方や言葉、さらに対話力や交渉術、プレゼンテーション力などビジネスを成功させるための対人スキルも含めて、人材育成の現場でビジネスマナーの教育が重要度を増している。
 清潔な身だしなみ、相手に配慮した言葉遣いや振る舞いなどの「大人の常識」も、広く世の中に定着した大事なマナーの要素。家族環境や社会が変貌するなかでも変わらない普遍的なものであり、改めてその根拠や目的を理解し、社会人なら当然の心得として身につけることが求められる。

活躍の舞台

 この分野を専攻して卒業した人の進路としては、まず企業の中で社員教育に取り組む能力開発部門、社員それぞれの能力や経験に応じて適切な配置を行う人事部門などの職種が上げられる。企業教育を専門に行うビジネススクールの講師という道もある。
 こういった職種では売り込みやビジネス交渉でのマナーに精通していることはもちろん、人の能力や適性を見きわめる洞察力と観察力が重要だ。さらに、対人のカウンセリング力を磨いておくことで、自分の仕事の能力を生かして次のステップアップを図る人にアドバイスを行う「キャリアコンサルタント」への可能性も広がる。そのほか、実践的に学んだビジネスマナーは、小売店やサービス業など「接客」の職種でも能力を発揮できる。

学問へのアプローチ

 この分野を研究したい人は、社会科学系統「経営学」が代表的な選択肢となる。また、社会人の能力開発という視点からは、教育系統「教育学」も関連が深い。「経営学」では、企業の経営にとって重要な人材育成、人事管理の方法、ビジネスマナーに関わるテーマを実践的に学べる。
 「教育学」は、人間の発達過程や知的能力について分析し、効果的な能力訓練法や学習方法を研究する学問。たとえば、企業教育におけるビジネスマナーのメソッド、キャリア形成のプログラム、また人間の能力測定の方法などを専門的に学べる。そのほか、企業内の組織や人間関係について学ぶなら「社会学」、人間の心と向き合い、能力を高めるためのカウンセリングを学ぶなら「心理学」という道もある。

このキーワードについて学べる学問分野

哲学・心理学

人類の根源的な疑問=「人間とは何物か」「何が生きる意味や価値か」という“こころの問題”に思索や論理を通じて迫るのが哲学、科学的なしくみとして解決しようとするのが心理学

教育学

教育の本質を捉え、学校や職場、地域社会において人間の可能性を伸ばすシステムと技法を研究する学問分野。老若男女すべての「学ぶ人」に理想的な教育の環境を提供することが大目標

社会学

家庭・地域・学校・企業など人間が作っている「組織」のしくみやはたらきを検証し、そこに生起する種々の現象を解析。社会病魔、福祉、環境、メディアといった現代的課題に迫る

経営学

人、モノ、カネ、情報を活用した「企業」活動の管理法と運営法を研究するジャンル。即戦力として実践的な知識と運用能力を養成するために、インターンシップ教育が盛んなのが特徴

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