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HSP気質の特徴と向いている具体的な仕事|苦手になりやすいことは?

2023.08.08

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HSP気質が自分にあるか悩む高校生

「HSP(Highly Sensitive Person)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?HSPとは、簡単にいうと繊細な人のこと。物事を深く考えやすく感受性が豊かで、人と共感しやすいといった特徴があります。HSPは生まれ持った性格なので、無理に変えようと思うと大きなストレスを感じてしまうことも。自分らしく働くため、HSPならではの強みを活かせる仕事に就くことも一つの方法です。今回は、HSPの人に見られる特徴や、得意な仕事・苦手な仕事、おすすめの職業の例、おすすめの学部などをご紹介します。


HSPと呼ばれる人に見られる4つの特徴「DOES(ダス)」

物事を深く考えることが得意な高校生

HSPの持つ特徴は大きく分けて4つあり、それぞれの頭文字をとって「DOES(ダス)」と呼ばれることがあります。まずは、それぞれの特徴についてチェックしてみましょう。

Depth of processing(物事を深く考え処理する)

HSP気質の人は、物事を深く考える傾向にあります。情報を受け取ったら徹底的に考え、あらゆる可能性を想定した行動をとることもできます。

Overstimulation(過剰に刺激を受けやすい)

HSPには、外部からの刺激に反応しやすい特徴もあります。そのため、騒がしい場所や強い香り、強い光のある場所などにいると、とても疲れてしまうことがあります。

Empathy and emotional responsiveness(共感力が高い)

他人の感情に敏感で共感力が高いのも、HSPの特徴の一つといわれています。細かい表情や声色などの変化もとらえて相手がどんな気持ちなのかを察し、思いやりを持って接することができるのです。

Sensitivity to subtleties(些細なことに気づきやすい)

HSP気質の人は五感が鋭く、周囲の音やにおい、光などの些細な変化に気づきやすいとされています。ほかの人では見逃してしまうようなことも発見できる勘の良さもHSPの特徴です。


HSP気質の人に向いている仕事と苦手になりやすい仕事

HSP気質の人に向いている仕事の例

HSPの特徴を持つ人は、どんな仕事が向いているのでしょうか。ここでは、HSP気質の人に向いているとされる仕事と、苦手になりやすい仕事の特徴について解説します。

向いている仕事

HSPのなかには、「どうしてこんなに細かいことを気にしすぎてしまうんだろう」と悩んでいる人も見られます。ただ、HSP気質の人が持つ特徴は、大きな強みにもなるんです。例えば、変化に気づきやすく相手に寄り添うことが得意な特徴を活かし、人々の心のケアやサポートをする仕事で活躍することができるでしょう。こういった共感力は、自然や動物など、言葉の通じない相手に寄り添う仕事でも活かせます。繊細な感性を活かして、クリエイティブな職業で働くのも向いているといえます。細かい部分に気づいて慎重に動けるので、正確さや細かさの必要な仕事でも活躍できるでしょう。また、刺激の多い環境だと疲れてしまいやすいことから、自分のペースを保てる仕事もおすすめといえます。

苦手になりやすい仕事

繊細なHSP気質の人にとって、競争意識の強い仕事や強いプレッシャーのかかる仕事はストレスに感じてしまうことがあります。大勢の前でパフォーマンスしたり、プレゼンテーションしたりする機会が多い仕事でも、緊張して本来の力を発揮できないことがあるでしょう。また、よく考えた上で行動することが基本なので、突発的に対応しなければならない仕事も苦手意識を抱えてしまうかもしれません。


HSP気質の人が大学を選ぶときのポイント

自分に合った大学を探すためにオープンキャンパスに参加する高校生

なりたい職業が決まっている場合は、その仕事に関連した分野を学べる大学へ進むことがおすすめです。どんな大学を選べば良いか悩んだときは「JOB-BIKI」を活用してみてください。「JOB-BIKI」なら気になる仕事や会社名などを検索することで、実際に就職した人がどの大学で学んだのかを確かめることができるんです。

仕事によって、おすすめの大学は異なります。例えば、農家なら農学部や園芸学部のある大学、イラストレーターなら美術学部や芸術学部などがある大学で専門性を身に付けることができます。おすすめ学部については、ぜひ職業別のページも参考にしてみてくださいね。


農家にはどのような種類がある?仕事のやりがいやおすすめの学部

イラストレーターになるには?仕事内容や向いている人の特徴

また、「HSP気質にも向いている仕事に就きたいけど、どんな仕事があるかわからない・・・・・・」という人も多いはず。次の見出しでHSPの気質を活かせる仕事例を紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。


HSP気質の人に向きやすい主な仕事の具体例

HSP気質の人がスキルを活かしやすい心理カウンセラー

HSP気質の人に向いているとされる職業は、具体的にどんなものがあるのでしょうか?ここでは、さまざまな仕事の例をご紹介します。

相手の気持ち察する能力が求められる仕事

HSPの方々は相手の気持ちを察する能力に長けているため、そういった仕事に向いています。具体的な例は以下の通りです。

・心理カウンセラー
悩みや苦しみを抱える人の話を聞き、アドバイスする仕事です。HSPの人であれば、相手の言葉や表情などから気持ちを察知して、より深い理解とサポートが行えるでしょう。

・マッサージ師
お客様の体をマッサージする仕事です。相手の要望を察することが得意なHSP気質の人なら、お客様の疲れを取り除く効果的なマッサージを提案できるでしょう。

・介護士
高齢者や障害を持つ人などをケアする仕事です。介護が必要な人は自分の希望を伝えるのが難しいこともあるので、HSPのように相手の感情や求めていることを理解でき、思いやりを持ってケアできる能力が求められるのです。

自然や動物への関心を活かせる仕事

HSPの方は自然や動物への関心が強い傾向にあるとされます。以下では、そういった気質を活かせる仕事の例をご紹介します。

・農家
農家は野菜や米、果物、花などを育てて売る仕事です。植物や土壌、気候の状態などを敏感に察知しやすいHSPの人なら、しっかりと植物の世話をして収穫を目指すことができるはず。また、静かな環境で仕事しやすいのも魅力といえますね。

・花屋
お店で花を販売する仕事です。お客様の希望で花束などのアレンジを作ることも。感性の鋭いHSP気質の人なら、花の色や形、香りなど、さまざまな要素をもとにお客様に喜んでもらえるような組み合わせを考えられるでしょう。

・トリマー
ペットの毛のカットや爪のケアなどを行う仕事です。鋭い観察力でペットの状態をチェックするとともに、ペットが安心してトリミングできるように愛情を持って接することができるでしょう。

・ペットシッター
飼い主さんから依頼を受けて、一時的にペットのお世話をする仕事です。喉は乾いていないか、遊んでほしいのかなどを見極めたり、調子が悪いときにすぐ気づけたりと、さまざまな場面でHSPの強みを活かせますよ。

・動植物園スタッフ
動物園や植物園で働く仕事です。細かいことによく気づけるHSP気質の人なら、動物や植物の状態に合わせて適切なお世話ができるでしょう。

動物に関わる仕事にはどのような種類がある?職業一覧

作業の正確さや細かさが必要な仕事

HSPの方は、正確さや細かさの求められる作業も得意な傾向にあるといわれています。こういった特徴を活かせる仕事の例を見てみましょう。

研究者
特定のテーマや問題について研究する仕事です。一つのことをさまざまな視点から深く考えることや、データや資料などをもとに正確な結果を追求する能力などが大事なので、HSPの強みを活かしやすいといえますね。

・事務員
データ入力や書類管理などの事務作業を行う仕事です。正確で丁寧な作業が得意なHSPの人なら、ミスを最小限に抑えながら書類作成などを行えるでしょう。

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・動画編集者
映像や音声を編集して魅力的な動画を作る仕事です。細かいことが得意なHSPの持ち味を活かし、タイミングやカラーバランス、音声などを微調整して編集し、視聴者の心を引き付ける映像を作れるでしょう。

プログラマー
プログラミング言語を用いてプログラムを作る仕事です。正確に作成できる力や、細かい修正を繰り返して完成に近づける能力が求められるので、HSPの強みを活かすことができるでしょう。

・Webデザイナー
Webサイトのデザインをする仕事です。HSPの特徴を活かし、細かい配置や色などにこだわった、使いやすく見やすいWebサイトを制作できるでしょう。

感受性の高さを活かしたクリエイティブな仕事

HSP気質の方は感受性の高さを活かせる仕事も向いているとされます。具体的な仕事の例をチェックしてみましょう。

イラストレーター
ゲームや本など、さまざまなものに載せるイラストを制作する仕事です。細かい部分に気づける観察力を活かしてリアルな絵を描いたり、色彩感覚を活かして目を引く配色を用いたりと、制作全般でHSPの強みを活かすことができますね。

カメラマン
風景や人物、動物など、さまざまな被写体を撮影する仕事です。感性を活かして独特な視点から世界を切り取り、美しい作品を撮ることができるでしょう。

・作家
小説や詩、絵本など、さまざまな文章を創作する仕事です。読者の心を打つ文章を生み出すため、HSPの持つ繊細な感性や想像力を活かすことができるでしょう。

絵本作家になる方法|仕事内容や求められる資質・キャリアプラン

・エッセイスト
自分の体験したことなどを題材に文章を書いて多くの人に発信する仕事です。感受性豊かなHSPの人なら、なんでもない日常のことも面白く切り取れるような視点を持って、エッセイを書いていけるかもしれません。


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HSP気質の人の主な特徴や向いている仕事などをお伝えしました。将来どんな仕事に就くか悩んだときは、自分の強みや苦手とするものを把握した上で、どんな仕事ならやりがいを持って続けていけそうかを考えることも大切です。今回ご紹介したものをはじめ、気になる仕事を見つけたときは、ぜひ「JOB-BIKI」を使ってみてください!「JOB-BIKI」では、その仕事に就いた人が、実際にどんな大学を出たのかを調べることができます。例えば、「人物検索」で「心理カウンセラー」と検索すると、著名な心理カウンセラーがどの大学で学んだのかを確かめられますよ。先輩方の出身大学を参考にすると、どんな進路に進むかをイメージしやすくなるでしょう。

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