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大学の学部が決まらない高校生必見!学部の種類と選び方を徹底解説

2023.08.04

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最終更新日: 2025.09.09

留学生と話す大学生

高校生の皆さんの中には、大学の学部・学科を選ぶことに悩んでいる人も実は多いのではないでしょうか。大学の学部を選ぶときに、イメージや偏った知識で選んでしまうと入学後のミスマッチの原因になります。各学部で実際にどのような勉強をしているのか、大学に足を運んだり人に聞いたりして情報を集め、内容について理解する必要があるのです。
この記事では、大学の学部を選ぶときの基準や選び方のほか、学部・学科の種類などを系統別にご紹介します。

大学の学部とは大学内における教育・研究上の分野で分けられた組織のこと

大学の各学部で学ぶ学生

 
大学の学部とは、大学内における教育・研究上の分野で大きく分けられた組織のことです。文学を教育・研究するなら「文学部」、薬学を教えたり研究したりする学部は「薬学部」といったくくりになります。
学部は、大学開学時から設置されている伝統の学部や、時代の変化や学生の人気に合わせて新設された学部など、その歴史もさまざま。全部で2,500以上あるという学部の種類から、自分に合ったものを選びたいですよね。

学部と学科の違い

学科とは、学部を構成する要素です。学部内を専門分野(専攻)ごとにさらに細かく分けた組織を指しています。学部内にある学科の数やくくり方は大学によってさまざまで、「薬学部薬学科」のように1つの学科しかないケースもあれば、数十個もの学科が紐付いているケースもあるのです。
大学によっては、学生が学びたい学問領域を柔軟に選べる「学群・学域・学類」を採用していることもあります。

学部と学群、学域、学類の違い

従来の「学部」は、文学部や理学部のように特定の学問分野を専門的に学ぶ組織です。しかし最近は、より幅広い分野を学べる「学群」や「学域」という新しい組織が増えています。

現代社会では、複雑な課題を解決するために複数分野の知識が必要になりました。また企業も、学生に深い専門性よりも幅広い知識を求めるようになっています。こうした社会の変化に対応するため、従来の縦割り教育を見直す動きが生まれたのです。

「学群・学域」は従来の学部よりも大きな枠組みで、複数の分野にまたがる学習が可能です。学群・学域の下に置かれる「学類」は、従来の学科に相当しますが、より柔軟なカリキュラムを提供するのが特徴です。

学域・学類を採用している大学の一例として、金沢大学を見てみましょう。金沢大学は2008年に、従来の8つの学部を3つの学域(現在は4学域)に再編しました。たとえば、理学部と工学部を合わせて理工学域とするなどです。理工学域の下に「生命理工学類」などの学類を新設しました。

参考:大学で増殖する造語、「学群」「学域」「学環」って?|日本経済新聞

高校生が大学の学部を選ぶための基準

JOB-BIKIで大学を検索する高校生

 
大学入試は多くの場合、学部単位で行われます。つまり、入試前に学部選びが必要になりますが、高校生が学部を選ぶためには、何を基準にしたらいいのでしょうか?
ここでは、皆さんが大学の学部を選ぶ際に参考になる基準をご紹介します。

興味・関心のある内容から選ぶ

学部選びの基準のひとつとして、「自分の興味・関心のあること」があります。
もし、あなたが興味・関心を持っていることと大学の学部との関係がよくわからないなら、まずは興味・関心を活かせそうな仕事を思い浮かべてみてください。

例えば、あなたが音楽配信サービスを使って流行りの音楽を聴くことに夢中で、音楽に関わる仕事に就きたいと考えたとします。音楽の仕事は、アーティストに限りません。レコード会社でアーティストを発掘したり育てたりするプロデューサーや、アーティストの著作権を保護する法務など、いくつもの仕事が挙げられるはず。

次に、それぞれの仕事に関連の深い学部を調べてみてください。音楽プロデュースをするための経営を学ぶなら経営学部ですし、アーティストの作った作品を不正利用から守りたいなら法学部が挙げられるはず。このように、興味・関心を起点にすることで、自分が選ぶべき学部を絞り込むことができるのです。

「音楽関係の仕事について知りたい」という人は、下記のコラムをぜひ読んでみてください。
音楽関係の仕事のやりがいとは?仕事の種類や年収、就職先などを解説

将来なりたい職業から逆算して選ぶ

将来なりたい職業があるなら、そこから逆算して学部・学科を考えるのもひとつの手です。

例えば、あなたが医師や看護師、教師などの職業に就きたいと考えているとしましょう。これらの職業は、関係する学部を卒業し、資格・免許を取る必要があるため、選ぶべき学部・学科は自ずと決まってくるのです。あとは、各種試験の合格実績やカリキュラムなどを見ながら、どの大学の該当学部・学科を受験するかを決めることになります。

一方で、資格・免許が必要ではない職業もあります。例えば、企業の事務職やサービス業などは、学部・学科を問われない傾向があるようです。その場合は、大学全体の就職実績を基準に選ぶことをオススメします。

「JOB-BIKI」の「大学検索」機能にある「絞り込み条件:就職先業種」を使うと、各大学の就職先企業と、何人就職しているのかがわかります。ぜひ試してみてくださいね。

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理想の大学生活を送れる学部を選ぶ

大学の学部選びでは、充実したキャンパスライフを送れるかどうかも重要です。その際は、校風や学生のカラー、ゼミの雰囲気のほか、サークル活動や施設の充実ぶりなどが基準になるでしょう。
オープンキャンパスでのびのびとした大学の校風が気に入ったとしても、合格した学部が研究・レポートで忙しかったり、キャンパスもオープンキャンパスで行ったキャンパスとは別だったりして、思っていたようなキャンパスライフが送れないこともあります。

あるいは、自分は就職や将来のために役立つ勉強をコツコツと取り組みたいのに、同じ学部の学生が華やかなキャンパスライフを楽しみたいタイプなのであれば、少し居心地の悪さを感じるかもしれません。
あなたが大学生としてどう過ごしたいのかをよく考えて、学部選びをしてみてくださいね。

大学の学部・学科の選び方

大学見学に行く高校生

 
自分に合った大学の学部・学科を選ぶためには、いくつかの方法があります。ここでは、大学の学部・学科の選び方について解説します。

オープンキャンパスに行って選ぶ

オープンキャンパスとは、大学が開催するキャンパス公開イベントです。オープンキャンパスを開催する理由は、大学入学を希望する高校生・既卒生と保護者に向けてキャンパスを開放し、大学施設・設備、講義内容などを見てもらって、興味・関心を高めてもらいたいからです。また、大学入学後のミスマッチを防ぐ効果があることも、双方にとってのメリットといえるでしょう。

「オープンキャンパスについてもっと知りたい」という人は、下記のコラムをぜひ読んでみてください。
オープンキャンパスとは?参加のメリットや参加先の選び方を解説

自分が志望する学部・学科に進学した先輩に話を聞いて選ぶ

自分の興味や関心のある学部・学科で先に進学して学んでいる先輩に、「学部では実際にどんなことを学んでいるのか」や「その大学の学部に進学を決めたのはなぜか」といったことを聞いてみてください。
大学に入って思ったとおりのことや予想とは違ったこと、あるいは高校生のうちに準備しておいたほうがいいことなどを聞けるかもしれません。

例えばおしゃれなカフェ巡りが趣味のあなたが、「居心地のいい空間」について学びたいと思って建築学を学べる学部・学科を受験しようと考えたとします。そこで、工学部建築学科の先輩に「インテリアのことを学びたいのなら、家政学部で住居学を学んだほうがいいよ」と教えてもらえれば、事前の軌道修正が可能になります。
ミスマッチができるだけないようにするには、生きた情報の収集が大切ですね!

ウェブサイトやパンフレットで情報を集めて選ぶ

各大学の学部・学科は、ウェブサイトやパンフレットで情報を発信しています。どちらも、取得できる資格やその合格実績、就職実績が掲載されていることが多く、学部・学科を選ぶための情報が満載です。

なお、大学のパンフレットなどの資料請求は、進学情報誌「逆引き大学辞典」のインターネット版で行うことが可能です。申込フォームから大学パンフレットを10校以上請求すると、抽選でプレゼントがもらえるので、リンク先をチェックしてみてくださいね。

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大学の学部・学科の種類

大学の学部・学科は、大きく10系統に分けられます。ここでは、「逆引き大学辞典」をもとに、大学の学部・学科をご紹介します。

人文科学系統の学部・学科

大学で学ぶ学生

人文科学系統の学部・学科は、「人間」と「文化」を研究する学問系統です。
研究対象は人間そのものから、人間と人間との関係性で作られる文化にも及びます。各学部・学科でアプローチは異なるものの、究極的には「人間とは何か?」という疑問への答えを探すことがこの系統の学問内容です。
人文科学系統の主な学部は、下記のとおりです。

  • 文学部・人文学部
  • 外国語学部

それぞれの学部で学べる内容や向いている人、就職先や取得できる資格について解説します。

文学部・人文学部

文学部・人文学部では、人間が作り出した文化や、人間とはどんな存在なのかを追究する学問です。研究を通じて、人間に対する理解を一層深め、物事を深く考える能力を身につけられます。文学部・人文学部に設置されている主な学科と学びの内容は、以下のとおりです。

【文学部・人文学部の主な学科と学びの内容】

文学科・日本をはじめ、世界各国の文学を研究する学科 ・日本文学専攻、英文学専攻、中国文学専攻などがある
心理学科・人間の心の働きを研究する学科 ・社会心理学や臨床心理学など、さまざまな専門分野が存在
歴史学科・史学科・日本や世界の歴史を研究する学科 ・日本史専攻、西洋史専攻など地域で専攻が分かれる ・古代・中世・近世などによっても専門分野が分かれる
人間学科・人間の本質や「人間とは何か」について探究する ・他者理解や多様性の受容など、現代社会で必要な「人間力」を育む
福祉学科・社会福祉の理論や制度、現場での支援方法について学ぶ ・高齢者・障がい者・子どもへの支援の基本を学ぶ

【文学部・人文学部に向いている人】

  • 日本や世界の歴史や文化に興味がある人
  • 言葉や文学を通して過去の時代や異文化の価値観を学びたい人
  • 歴史、考古学、地理、語学など、好きなジャンルがはっきりしている人
  • 人間や文化に興味がある人

【文学部・人文学部で取得を目指せる資格と主な就職先】

取得を目指せる資格主な就職先
中学校教諭一種免許状(国語・社会など)
高等学校教諭一種免許状(国語・社会など)
・中学校 ・高校 ・塾・予備校 ・教育関連企業
司書教諭・中学校 ・高校
図書館司書・図書館
学芸員・博物館 ・美術館 ・資料館
社会教育主事・公民館 ・社会教育施設
公認心理士 臨床心理士 認定心理士・医療機関 ・福祉施設 ・教育機関
児童指導員  ・児童養護施設 ・児童福祉施設
社会福祉士・高齢者福祉施設 ・障害者福祉施設 ・医療機関 ・地域包括支援センター
精神保健福祉士・精神科病院 ・訪問介護ステーション ・福祉施設 ・保健所

文学部については、以下の記事で詳しく解説しています。

文学部ではなにを学べる?主な学科の種類と卒業後の進路について

外国語学部

外国語学部では、専攻する言語の「話す」「聞く」「書く」「読む」という4つの基本的な力を伸ばし、確かなコミュニケーション能力を育てます。さらに、それぞれの言語が使われている地域の文化や社会についても深く学ぶのが特徴です。

【外国語学部の主な学科と学びの内容】

英語英文学科・高度な英語運用能力の修得 ・英語圏の文化や社会、地域の研究
スペイン語学科・スペイン語圏の言語運用能力の習得 ・イスパニア文化・社会への理解
中国語学科・中国語の「読む・書く・話す」技能 ・中華圏の歴史・文化・時事研究

【外国語学部に向いている人】

  • 特定の言語や文化に特化して研究したい人
  • 英語以外の言語を身に付けたい人

【外国語学部で取得を目指せる資格と主な就職先】

取得を目指せる資格主な就職先
中学校教諭一種免許状(英語) 高等学校教諭一種免許状(英語)・中学校 ・高校 ・商社 ・外資系企業 ・旅行業界

外国語学部については、以下の記事で詳しく解説しています。

外国語学部では何を学ぶ?向いている人や主な就職先、大学での研究を解説

社会科学系統の学部・学科

 
私たちが暮らしている「社会」を研究するのが、社会科学系統の学部・学科です。
社会を成り立たせているルールや運営法、社会で営まれる各活動のほか、社会を作る組織についてなど、社会のあらゆる要素が対象になります。これからの社会の未来像を描き、どのようなアクションをすべきかを考えるのが社会科学系統の学問内容なのです。

社会科学系統の主な学部は、下記のとおりです。

  • 法学部
  • 社会学部
  • 経済学部
  • 経営学部
  • 商学部

それぞれの学部で学べる内容や向いている人、就職先や取得できる資格について解説します。

法学部

法学部は、私たちが社会で生きていくために必要なルールである「法律」について、専門的に学ぶ学部です。憲法や民法などの基本六法を中心に法律の内容や歴史を学び、物事を法的に考えて判断するリーガルマインドを身に付けます。

【法学部の主な学科と学びの内容】

法学科・法律について実例を通じて深く学ぶ ・法律の解釈や問題解決の方法を学ぶ
政治学科・政治の仕組みや歴史、国際政治について学ぶ
国際関係法学科・基本的な法律の知識を学ぶ ・国際関係にまつわる法律を学ぶ

【法学部に向いている人】

  • ニュースや社会の出来事に興味がある人
  • 議論や討論が好きな人
  • 読書や文章を書くのが苦にならない人

【法学部で取得を目指せる資格と主な就職先】

取得を目指せる資格主な就職先
弁護士・法律事務所 ・企業の法務部 ・官公庁(検察庁・自治体法務担当) ・独立開業
裁判官 裁判所事務官・裁判所
行政書士・行政書士事務所 ・企業の総務・法務部門
司法書士・司法書士事務所 ・法律事務所 ・金融機関(銀行・信託銀行など) ・不動産会社 ・企業の法務部門

法学部については、以下の記事で詳しく解説しています。

法学部ではなにを学べる?主な学科の種類と卒業後の進路について

社会学部

社会学部は、社会の仕組みや制度、人と社会の関わり方について学ぶ学部です。貧困や差別、環境問題など現代社会が抱えるさまざまな課題が研究テーマです。教室での理論学習だけでなく、実際に現地に出向いてフィールドワークを行うことも社会学部の特徴の一つです。

【社会学部の主な学科と学びの内容】

現代文化学科・社会学の基礎理論と調査法を学び、実際の現場でフィールドワークを体験する ・価値観や環境、グローバル化、都市問題などの領域から現代社会と文化を幅広く研究する
メディア・情報学科・AIやデジタル技術が社会に与える影響を学び、人間らしい情報社会を考える ・プログラミングやネットワーク技術を基礎から学び、IT資格取得も目指せる
社会心理学科・人間関係の中で人の心や行動がどう変わるかを科学的に研究する学問 ・心理学の基礎から応用まで学び、実験や調査、統計分析の方法を習得する

【社会学部に向いている人】

  • 社会の仕組みや人間行動に興味がある
  • データや統計を使った分析や観察が好き
  • 人と関わるのが好き

【社会学部で取得を目指せる資格と主な就職先】

取得を目指せる資格主な就職先
中学校教諭一種免許状(社会) 高等学校教諭一種免許状(社会)・中学校 ・高校
社会教育主事・公民館 ・社会教育施設
社会調査士・コンサルティング会社 ・広告代理店
認定心理士・医療機関 ・福祉施設 ・教育機関
社会福祉士・高齢者福祉施設 ・障害者福祉施設 ・医療機関 ・地域包括支援センター
精神保健福祉士・精神科病院 ・訪問介護ステーション ・福祉施設 ・保健所
学芸員・博物館 ・美術館 ・資料館

社会学部については、以下の記事で詳しく解説しています。

社会学部とは?学科ごとの学びや目指せる資格、主な就職先を解説

経済学部

経済学部は、お金や商品の流れを通して社会の仕組みを理解し、さまざまな問題を解決する方法を学ぶ学部です。

【経済学部の主な学科と学びの内容】

経済学科ミクロ経済学やマクロ経済学といった経済学の主要な理論を体系的に学ぶ
国際経済学科日本国内だけでなく、海外諸国におけるお金の動きを含めたグローバルな視点で経済を学ぶ学科
経済政策学科物価高騰のような、社会で発生した経済的な問題を解決するための経済政策について学ぶ学科

【経済学部に向いている人】

  • 経済や社会現象に興味がある人
  • 数学が苦手でない人
  • 論理的に考えられる人

【経済学部で取得を目指せる資格と主な就職先】

取得を目指せる資格主な就職先
公認会計士・監査法人 ・会計事務所 ・税理士法人 ・一般企業の経理・財務部門 ・金融機関(銀行、証券会社) ・コンサルティング会社
税理士・税理士法人 ・会計事務所 ・一般企業の税務・経理部門 ・金融機関 ・国税庁・税務署
行政書士・行政書士事務所 ・法律事務所 ・一般企業の法務・総務部門 ・不動産会社

経済学部については、以下の記事で詳しく解説しています。

経済学部では何を学べる?主な学科や経営学部との違い、就職先も解説

経営学部

経営学部とは、会社や組織をうまく運営して利益を出すための方法や戦略を学び、お金の管理や情報処理、国際的なビジネスについて実践的に勉強する学部です。

【経営学部の主な学科と学びの内容】

経営学科・企業経営の理論と実践をバランスよく学ぶ ・将来、組織のリーダーとして活躍できる総合的な経営能力を身に付ける
ビジネス学科・企業の現場で実際に使えるマーケティングや会計、データ分析などの実践的なスキルを身に付ける
マネジメント学科・「組織をどう動かすか」「人材をどう育てるか」を中心に学ぶ

【経営学部に向いている人】

  • 経営者を目指している人
  • リーダーシップのある人
  • チーム運営に興味がある人

【経営学部で取得を目指せる資格と主な就職先】

取得を目指せる資格主な就職先
公認会計士・監査法人 ・会計事務所 ・税理士法人 ・一般企業の経理・財務部門 ・金融機関(銀行、証券会社) ・コンサルティング会社
税理士・税理士法人 ・会計事務所 ・一般企業の税務・経理部門 ・金融機関 ・国税庁・税務署
国税専門官・税務署 ・国税局 ・国税庁

経営学部については、以下の記事で詳しく解説しています。

経営学部とは?学びの内容や就職先、向いている人の特長も紹介

商学部

商学部は「どうやったら商品がたくさん売れるか」を勉強して、実際に使える知識を学ぶ学部です。お店や会社の目線で、商品を売る方法やお金の管理について勉強します。

【商学部の主な学科と学びの内容】

商学科・物流・貿易・金融など商品取引の仕組みを社会全体の視点から学習する ・知的財産権などビジネス社会の基本となる幅広い知識を習得する
会計学科・簿記から財務・管理会計まで体系的に学び専門知識を身に付ける ・公認会計士や税理士資格取得を目指し実社会で活躍する人材を育成する
マーケティング学科・消費者ニーズと流通システムの構造を分析・理解する力を養成する ・理論と実践でマーケティング戦略やブランド戦略を体系的に学習する

【商学部に向いている人】

  • ヒットする商品に興味がある人
  • 好奇心旺盛な人
  • 考え方が柔軟な人

【商学部で取得を目指せる資格と主な就職先】

取得を目指せる資格主な就職先
公認会計士・監査法人 ・会計事務所 ・税理士法人 ・一般企業の経理・財務部門 ・金融機関(銀行、証券会社) ・コンサルティング会社
税理士・税理士法人 ・会計事務所 ・一般企業の税務・経理部門 ・金融機関 ・国税庁・税務署
証券アナリスト・証券会社 ・資産運用会社 ・銀行

商学部については、以下の記事で詳しく解説しています。

商学部とは?経済学部との違いや主な就職先、向いている人の特長を解説

理学系統の学部・学科

研究に打ち込む学生


理学は、自然界の「真理」を追い求める学問系統。自然界の物質や現象の原理・法則性を解明し、理論を打ち立てることが目的です。
高校までに学ぶ「理科」をさらに突き詰め、ミクロの世界から宇宙にまで学問対象は広がっています。さらに、理学部では、工業や農業、医療など、応用技術に用いる基礎研究や学問分野の枠を超える研究も行われているのです。

理学系統の主な学部として、理学部を紹介します。

【理学部の主な学科と学びの内容】

数学科・代数学・幾何学・解析学など数学の基本理論を体系的に学習する ・実験ではなく最先端の理論を扱う演習中心の授業が特徴
物理学科・重さや運動・熱・光など自然現象の原因や法則を解明する研究 ・素粒子から宇宙まであらゆるスケールの事象を研究対象とする
化学科・物質の構造・性質や物質間の変化・反応について研究する ・分子・原子レベルのミクロな視点で物質を分析することが特徴

【理学部に向いている人】

  • 科学に興味がある人
  • 論理的思考力がある人
  • 探究心がある人

【理学部で取得を目指せる資格と主な就職先】

取得を目指せる資格主な就職先
中学校教諭一種免許状(理科) 高等学校教諭一種免許状(理科)・中学校 ・高校 ・塾・予備校 ・教育関連企業
放射線取扱主任者・医療機関 ・検査機関 ・放射線を扱う事業所や法人
環境計量士  ・企業(工場、事務所、店舗など)の品質管理部門 ・環境測定分析を行う専門企業

理学部については、以下の記事で詳しく解説しています。

理学部ではなにを学べる?主な学科の種類と卒業後の進路について

理学部で学んだ学生は、その高度な専門知識や実験・研究のスキルを活かし、大学・教育機関の研究職や化学・素材メーカーの研究開発職などに就くことが多いでしょう。また、理数系の教員を目指す人も多く見られます。

工学系統の学部・学科

工学は、人間や社会のために役立つモノ・技術を生み出す学問系統です。理学で確立された原理・法則を用いて、実際に工業製品(ハードウェア)の設計や生産技術構築のほか、ソフトウェアなどの開発に活かしているのがこの学問分野です。大学院進学者も多いのが特徴でもあります。

工学系統の主な学部として、工学部を紹介します。

【工学部の主な学科と学びの内容】

情報工学科・コンピュータ技術を学ぶ ・プログラミングを学ぶ
電気・電子工学科・電気の基礎と応用を学ぶ ・電子回路や半導体を研究
機械工学科・機械の設計技術を学ぶ ・機械の構造と動作を学ぶ

【工学部に向いている人】

  • ものづくりが好き、研究が好き
  • 数学や物理が得意な人
  • 問題解決が得意で地道な努力ができる人

【工学部で取得を目指せる資格と主な就職先】

取得を目指せる資格主な就職先
中学校教諭一種免許状(理科・数学) 高等学校教諭一種免許状(工業・情報・理科・数学)・中学校 ・高校 ・教育関連企業
一級建築士・二級建築士・木造建築士・建築設計事務所 ・ハウスメーカー ・建設会社 ・インテリア・家具メーカー
測量士 測量士補・建設・土木系企業(ゼネコンなど) ・測量専門会社 ・不動産・開発系

工学部については、以下の記事で詳しく解説しています。

工学部とは?学部・学科の特徴や進学のメリット・デメリットを解説

工学分野の専門知識・技術を修得し、モノや技術を作るエンジニア(技術者)になる人が多いのがこの学問分野の特徴です。具体的には、機械・電機メーカーなどの機械系エンジニアのほか、ロボット・AI(人工知能)の研究・開発を行うエンジニア、IT企業のネットワークエンジニアなどが挙げられます。建築設計に携わる建築士、都市や社会インフラづくりに携わる土木技術者の道に進む人もいます。

農学系統の学部・学科

トマトの研究をする学生

 
私たちの暮らしを支える農業や林業、畜産業のほか、水産業といった第一次産業の仕事。その実践のための技術を研究するのが農学系統の学問です。具体的には、安定的な農業生産や水産物の収穫量確保を実現するため、バイオテクノロジーによって品種改良を行ったり、生物の身体機能をほかの製品に応用したりするといった研究を行っています。

農学系統の主な学部は、下記のとおりです。

  • 農学部
  • 畜産学部
  • 水産学部
  • 生物資源科学部

ここでは、農学部で学べる内容や向いている人、就職先や取得できる資格について解説します。

農学部は、私たちの生活の根幹である農業や食料、地球環境に関する諸問題を科学的に探究し、解決策を考える学部です。作物や動物、土壌、バイオ技術、環境保全など多岐にわたる分野を理論と実習で学びます

【農学部の主な学科と学びの内容】

農学科・農作物の生産を学ぶ ・栽培技術を習得する
応用生命科学科・生命現象の仕組みを解明する ・食品の成分や製造を学ぶ
食料環境経済学科・食料の生産・流通を学ぶ ・環境と地域の課題を探求する

【農学部に向いている人】

  • 食料やエネルギー問題について研究したい人
  • 化学や生物、物理が好きな人
  • 農業に関わる幅広い分野を総合的に学びたい人

【農学部で取得を目指せる資格と主な就職先】

取得を目指せる資格主な就職先
中学校教諭一種免許状(理科) 高等学校教諭一種免許状(理科・農業)・中学校 ・高校 ・教育関連企業
食品衛生監視員・厚生労働省管轄の検疫所 ・保健所
栄養士 管理栄養士・病院 ・福祉施設 ・保育園・幼稚園・小学校・中学校

農学系統の学部・学科出身者は、食品・飲料・製薬メーカーなどの研究開発職のほか、獣医師や動物の飼育関係の職業に従事したり、公務員や公的研究機関の職員になる人もいたりします。農学系統の学部は、実はかなり高い就職率を誇っているのをご存じでしたか? 農学部については、以下の記事で詳しく解説しています。

医療・保健系統の学部・学科

医療・保健系統の学部・学科は、人間の健康の維持・管理や病気・ケガの治療などについて研究する学問分野です。近年の医療現場では、1人の患者に対して医師や看護師、検査技師など、複数の医療専門職が連携し、治療やケアにあたる「チーム医療」の取り組みが進められています。そのため、大学でもチーム医療を実践的に学ぶ教育も行われているのです。
医療・保健系統の主な学部・学科には、次のようなものがあります。

医療・保健系統の主な学部には、次のようなものがあります。

  • 医学部
  • 歯学部
  • 薬学部
  • 看護学部

それぞれの学部で学べる内容や向いている人、就職先や取得できる資格について解説します。

医学部

医学部は、人間の健康と生命を守るための知識・技術を体系的に学ぶ学問分野です。主に医師や看護師、医療技術者など、医療現場で活躍する専門職を養成することを目的としています。

【医学部の主な学科と学びの内容】

医学科(6年制)・人体の構造や生命現象の仕組みを学ぶ(解剖学・生理学・生化学などの基礎医学) ・病気の診断や治療法、患者対応など臨床医学を学ぶ(内科学・外科学・小児科学など) ・病院での臨床実習を通じて、実践的な医療技術やチーム医療を身につける
看護学科(4年制)・看護の基礎理論や看護技術、患者ケアの方法を学ぶ ・成人・小児・高齢者・精神など各領域ごとの看護を学ぶ ・病院や地域での実習を通じて、実践的な看護能力やコミュニケーション力を養う
保健学科(4年制)・臨床検査技師や放射線技師など医療技術職に必要な専門知識・技術を学ぶ ・公衆衛生や予防医学、健康管理に関する知識を学ぶ ・健康づくりや疾病予防のための実践的な活動や実習を行う

【医学部に向いている人】

  • 人の役に立ちたい、社会貢献したいという強い意志がある人
  • 生物学や化学など理系科目が得意な人
  • 地道な努力や長期間の学習・実習に耐えられる人
【医学部で取得を目指せる資格と主な就職先】取得を目指せる資格主な就職先
医師免許(医学科)・病院 ・研究機関 ・公的機関(国家公務員医師・地方公務員医師)
看護師免許(看護学科卒業)・病院 ・福祉施設 ・訪問看護ステーション
臨床検査技師・病院 ・検査センター ・研究機関

歯学部

歯学部は口腔の健康を守る専門家を養成する学部です。6年制の歯学科では歯科医師を目指し、医学知識と専門技術を身につけます。4年制の口腔保健学科では歯科衛生士として、予防・ケアに関する専門スキルを学習します。

【歯学部の主な学科と学びの内容】

歯学科(6年制)・歯科医師を養成する学科 ・医学的知識と専門技術を身につける
口腔保健学科(4年制)・歯科衛生士を目指せる ・歯のクリーニングや口腔ケア指導を専門に学ぶ
口腔健康科学科(4年制)・歯科衛生士・歯科技工士を目指せる ・工学から生物学までの幅広い知識と技術を身につける

【歯学部に向いている人】

  • 細かい作業が得意で、集中力がある人
  • 人と接することが好きで、コミュニケーション能力が高い人
  • 忍耐力がある人

【歯学部で取得を目指せる資格と主な就職先】

取得を目指せる資格主な就職先
歯科医師・歯科医院 ・総合病院(歯科) ・大学・研究機関 ・行政機関(保健所など) ・企業(医療機器・製薬会社など)
歯科技工士・歯科医院 ・歯科技工所 ・歯科関連企業(材料・機器メーカー)
歯科衛生士  ・歯科医院 ・総合病院(歯科) ・行政機関(保健所など)
食品衛生管理者・食品メーカー ・食品製造・加工工場 ・病院や学校などの大規模調理施設
臨床検査技師・病院 ・検査センター ・医療機器メーカーなどの医療系企業 ・行政機関(保健所など)

歯学部については、以下の記事で詳しく解説しています。

薬学部

薬学部では、まず化学や生物学などの基礎を勉強してから、薬について専門的に学びます。薬剤師になりたい人は6年制を選びましょう。卒業時に国家試験が受けられます。薬の研究や開発をしたい人は4年制を選びましょう。新しい薬を作る研究をして、その後大学院に進むのが一般的です。

【薬学部の主な学科と学びの内容】

医療薬学科(6年制)・医薬品の基礎知識、病気の仕組み、薬の作用や副作用について学ぶ ・臨床現場での薬剤師業務やチーム医療、医療倫理、コミュニケーション能力を養う ・病院・薬局での実務実習や卒業研究を通じて、実践的な医療現場での対応力を身につける
臨床薬学科(6年制)・患者に寄り添う薬物療法、服薬指導、医療安全管理など臨床現場で必要な知識と技能を学ぶ ・医療チームの一員としての役割や、患者とのコミュニケーション技術を学ぶ ・病院・薬局での長期実務実習やケーススタディを通じて、臨床能力を高める
創薬科学科(4年制)・新しい医薬品の発見・開発(創薬)に関わる化学・生物・薬理学などの基礎と応用を学ぶ ・分子設計、薬物の合成、薬効評価など創薬研究の手法を習得する
生命薬科学科(4年制)・生命現象の仕組みや疾患の発症メカニズム、薬の作用を分子・細胞レベルで学ぶ ・バイオテクノロジーやゲノム科学など、生命科学と薬学の融合分野を幅広く学ぶ ・基礎研究や応用研究に取り組み、医薬・食品・化粧品など幅広い分野での活躍を目指す

【薬学部に向いている人】

  • 医学・健康分野に興味がある人
  • 理系科目(とくに化学や物理)が得意な人
  • 人にやさしくできる人

【薬学部で取得を目指せる資格と主な就職先】

取得を目指せる資格主な就職先
薬剤師・病院 ・調剤薬局 ・ドラッグストア ・製薬会社 ・化粧品会社 ・公務員(保健所など)
食品衛生管理者・食品メーカー ・食品関連の製造・加工業
食品衛生監視員  ・地方自治体の保健所(地方公務員として勤務) ・厚生労働省管轄の検疫所(国家公務員として勤務)

薬学部については、以下の記事で詳しく解説しています。

薬学部とは?6年制と4年制の違いや学びの内容、主な就職先を解説

看護学部

看護学部は人の健康や命を守るために、看護に必要な知識と技術を学ぶ学部です。体の仕組みなどの座学と病院での実習を通して、病気やケガをした人を支える「最も身近な医療者」になるための力を身につけます。卒業後は看護師や保健師などの国家試験が受けられます。

【看護学部の主な学科と学びの内容】

看護学科・看護師の国家資格を目指す ・人体の構造や疾病、看護技術、心理学など幅広い専門知識を学ぶ
保健学科・保健師や養護教諭を目指す ・公衆衛生、疫学、健康教育など地域や学校での健康支援に関する知識を学ぶ
助産学専攻・保健師や養護教諭を目指す
(大学4年+1年の専攻科が必要なことも) ・妊産婦や新生児へのケア、出産に関する知識と技術を学ぶ

【看護学部に向いている人】

  • 責任感・使命感が強い人
  • 体力と忍耐力がある人
  • 協調性やコミュニケーション能力が高い人
  • 人の気持ちに寄り添える人

【看護学部で取得を目指せる資格と主な就職先】

取得を目指せる資格主な就職先
看護師  ・病院・クリニック ・介護施設(介護老人保健施設・老人ホーム) ・社会福祉施設(児童福祉施設・障害者福祉施設) ・保健所・保健センター(健康相談・予防接種の実施・管理など) ・企業(産業看護師として)
保健師・市区町村役所や保健所などの行政機関(行政保健師) ・企業(産業保健師:社員の健康管理など) ・学校(学校保健師:生徒や教職員の健康管理) ・病院やクリニック、介護施設(病院保健師)
助産師  ・病院(産科・婦人科など) ・助産院 ・保健所や保健センター(子育て支援・育児相談)
養護教諭・学校(小学校・中学校・高校)

看護学部については、以下の記事で詳しく解説しています。

家政系統の学部・学科

食物分野の講義を受ける学生

家政系統の学部・学科では、「衣・食・住」という人間の「生活」にフォーカスをあてて研究し、その充実を図っていくことが目的の学問内容です。被服・衣生活分野や住空間分野のほか、食物・調理分野などの専門家養成を目指しています。このような家政系学部は、女子大学や短期大学に設置されていることが多いのが特徴です。
家政系統の主な学部・学科は、下記のとおりです。

【家政学部の主な学科と学びの内容】

家政学科・家族・家庭の役割や生活経済を学ぶ ・衣・食・住の生活基盤を科学的に探究する ・家庭生活のマネジメント能力を養う
栄養学科・個人や集団への栄養指導の知識と方法を学ぶ ・調理実習で和洋中の献立作成や調理技術を身につける ・食品加工や保存、衛生管理の技術を実践的に学ぶ
食物学科・食品の栄養特性や調理性を理解し、調理技術を習得する ・食品衛生や食中毒防止のための実験・実習を行う ・伝統食品や食文化、食事作法について実践的に学ぶ

【家政学部に向いている人】

  • 家事や料理、被服、保育などの分野に興味がある人
  • 創造性を発揮したい人
  • 将来なりたい職業が決まっている人

【家政学部で取得を目指せる資格と主な就職先】

取得を目指せる資格主な就職先
中学校教諭一種免許状(家庭)
高等学校教諭一種免許状(家庭)
・中学校 ・高校
栄養士 管理栄養士 フードスペシャリスト フードコーディネーター・病院 ・福祉施設 ・保育園・幼稚園・小学校・中学校

服飾・被服系の学科ならばアパレル会社やブライダル関連会社、住環境系の学科ならインテリアプランナーの資格を取得してデザイン事務所への就職も考えられます。栄養・食物系学科では、栄養教諭として就職する例もあるようです。児童学科が設置されている場合には、保育士の道もあります。

家政学部については、以下の記事で詳しく解説しています。

家政学とは?家政学部・学科の特徴や進学のメリット・デメリットを解説

教育系統の学部・学科

模擬授業をする学生

 
人間が人間を育むのが「教育」ですが、この教育について科学的に研究・検証していくのが教育系統の学部・学科です。学校教育について理論的に研究する教育学系、学校種別・教科ごとに次世代の教員を育てる教員養成系などがあります。なお、教育系統の学科は、人文科学系統の学部に紐付いているケースも多く見られます。

教育系統の主な学部として、教育学部を紹介します。

【教育学部の主な学科と学びの内容】

教育学系学科 (教育学科、こども教育学科、子ども発達学科)・主に教育学の研究を行う学科 ・学校が抱えるさまざまな課題の分析 ・教育の歴史研究、国際比較、子どもの心理発達まで、幅広いテーマを研究
教員養成系学科 (学校教育教員養成課程、学校教員養成課程、養護教育養成課程)・教員になるための専門的な教育を行う学科 ・教員として必要な専門的な知識や技能を身につける  

【教育学部に向いている人】

  • 教員になりたい人
  • 教えることが好きな人
  • 学校に不満を感じている人

【教育学部で取得を目指せる資格と主な就職先】

取得を目指せる資格主な就職先
・小学校教諭一種免許状
中学校教諭一種免許状
高等学校教諭一種免許状
・小学校 ・中学校 ・高校
特別支援学校教諭免許状・特別支援学校
養護教諭一種免許状・小学校 ・中学校 ・高校 ・特別支援学校

教育系統の学部・学科出身者は、大学で教員免許を取得し、その多くが幼稚園や小学校、中学校、高校などの学校教員を目指します。一方で、その教育の知識やスキルを活かし、塾・予備校や教科書出版社などの教育産業や、一般企業の人材教育・能力開発担当として働く人もいます。

教育学部については、以下の記事で詳しく解説しています。教育学部で学ぶ内容は?主な学科や就職先、向いている人も解説

芸術系統の学部・学科

芸術分野の講義を受ける学生

 
芸術系統の学問内容は、絵画やデザイン、彫刻、音楽など、さまざまな表現によって、人間の営みに「美しさ」や「快適さ」を創り出すのが目的です。芸術系統の学部・学科では、表現技法や演奏技術などを学びます。入試では実技試験でその技術力を問われることが多く、競争倍率が高いことも特徴です。

芸術系統の主な学部には、次のようなものがあります。

  • 芸術学部
  • 美術学部
  • 音楽学部
  • 造形学部

ここでは芸術学部について紹介します。

【芸術学部の主な学科と学びの内容】

美術学科・絵画・彫刻・版画・工芸などを学ぶ ・デッサン・色彩・構図の基礎から感性を深める
デザイン学科・ポスター・パッケージ・空間設計など実用的デザインを学ぶ
映像学科・テレビ・映画・CM制作の知識と技術を習得する ・CGやメディアアートなど最新の映像表現も学ぶ
音楽学科・ピアノ・声楽・作曲・指揮など幅広い音楽表現を学ぶ
演劇学科・演技・演出・脚本・舞台美術など総合的に舞台芸術を学ぶ

【芸術学部に向いている人】

  • ものづくりや表現が好きな人
  • 自分の考えや世界観を持っている人
  • 自分と違う考えにも耳を傾けられる人

【芸術学部で取得を目指せる資格と主な就職先】

取得を目指せる資格主な就職先
中学校教諭一種免許状 (美術・工芸・音楽・国語)中学校

総合・学際系統の学部

総合・学際系統とは、これまで紹介してきたような学問の大きな枠組みを見直し、人文科学・社会科学・自然科学の領域をまたいで研究し、現代社会のさまざまな課題に取り組む新しいタイプの学問です。文系・理系の垣根も越えるため、「文理横断・文理融合型」といわれることもあります。

総合・学際系統の主な学部には、次のようなものがあります。

  • 総合政策学部
  • 環境学部
  • リベラルアーツ学部
  • 国際教養学部
  • グローバル共創科学部

ここでは教養学部について解説します。

【教養学部の主な学科と学びの内容】

グローバルスタディーズ学科・各国の歴史や文化、社会を学ぶ ・異文化コミュニケーション力を養う
アーツ・サイエンス学科・論理的・創造的思考力を養う ・学際的な課題解決力を身につける
リベラルアーツ学科・自由な発想と批判的思考を鍛える ・社会で役立つ総合力を育てる
国際教養学科・英語など語学力を強化する ・国際社会の仕組みや課題を学ぶ ・多文化理解と国際感覚を磨く

【教養学部に向いている人の特徴】

  • さまざまなことに好奇心がある人
  • 自分の興味のある分野が決まっていない人
  • 問題解決能力を養いたい人

【教養学部で取得を目指せる資格と主な就職先】

取得を目指せる資格主な就職先
中学校教諭一種免許状(国語・社会・英語)
高等学校教諭一種免許状(国語・社会・英語)
・中学校 ・高校
図書館司書・図書館
学芸員・博物館 ・美術館 ・資料館

総合・学際系統の学部・学科出身者は、課題を見抜く洞察力や分析力、課題解決に挑戦する高い意識や行動力があるのが特徴です。これらを活かし、外資系企業やNPO法人などで活躍しています。今後は、IT・コンサルティング会社でコンサルタントとして働くケースも増えていくことが考えられます。

教養学部については、以下の記事で詳しく解説しています。

教養学部で学ぶ内容は?向いている人や就職先、大学を紹介

あなたの希望に合った学部・学科を選ぼう

大学の学部・学科の選び方は、大学進学の目的によって異なります。研究してみたいことから学部を選ぶのもいいですし、将来なりたい職業を目指すために学部・学科を絞り込んだりするのもすばらしいことです。「系統別学問内容リサーチ」を使って、学部・学科をリサーチしてみてはいかがでしょうか?

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